ヴィクトリア期後期(推定)のレディスサロンチェア。アームの有無で男性・女性と名称が分かれていますがそれには理由があり、貴婦人たちの服装(ドレス)が関係していると言われています。1840年代頃より腰下から膨らんだクリノリンと呼ばれるドレスが流行し、そのドレスが家具に引っかからないようアームレスで座面の広いサロンチェアが生まれ、アーム付きとペアで製造されるようになったと言われています。こちらは所謂女性用だったアームレスのサロンチェア。ヴィクトリア期らしいバルーンのような背もたれのフレーム、そしてくびれのある繊細で美しいシルエットが魅力です。低めで広い座面は、老若男女問わずゆったりと寛ぐことができます。自分だけの空間で、こちらのサロンチェアで特別な時間を過ごしてみては如何でしょうか。