1880年代(推定)、英国製のシノワズリアームチェアです。 19世紀後半のヨーロッパで大流行したシノワズリの美学が凝縮された、まるで美術品のような佇まいです。フレームには、高級木材である黒檀を模したエボナイズド(黒色塗装)仕上げが施され、東洋の漆器を思わせる深く艶やかな黒色が印象的です。その漆黒のキャンバスには、金彩による繊細なハンドペイントで、人物や楼閣、植物といった東洋的なモチーフが生き生きと描かれています。黒と金のコントラストが織りなす幻想的な世界観は、見る人を惹きつけてやみません。背もたれからアームにかけての優美な曲線は身体を心地よく包み込み、光沢のある上品な淡い色のファブリック座面が、シックな全体像に柔らかな華やかさを添えています。サロンやリビングのアクセントチェアとして、空間に異国情緒と格式高いエレガンスをもたらす、希少なアンティーク家具です。