1890年代(推定)に英国で製作された、重厚なマホガニー材のチェストです。マホガニー特有の深い赤褐色と、年月を経た艶が、このチェストに特別な風格を与えています。このチェストの最大の魅力は、その精巧なデザインにあります。前面には、まるで建築物のように立体的な装飾が施されています。当時の職人が一つ一つ丁寧に仕上げた、繊細な手仕事の跡が感じられます。また取手に異素材を組み合わせることにより、唯一無二の存在を感じさせます。貴族や富裕層の書斎で、大切な手紙や印鑑、装飾品などを保管するために使われていたのかもしれません。現代では、ジュエリーボックスや、机の上の小物入れとして、日常に彩りを与えてくれるでしょう。
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